19/4/1 11:30 の 記憶
本日 新年号発表さる 令和 に 万葉集から 梅
天皇陛下の退位に伴い
5月1日午前0時から新元号「令和」に切り替わる。
平成は1989年1月8日からの30年4カ月で幕を閉じる。
令和は万葉集巻五、梅花の歌三十二首の序文、
「初春の令月にして気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、
蘭(らん)は珮(はい)後の香を薫(かをら)す」
から引用した。
m.ameb/万葉集入門 より
日本最古の和歌集「万葉集」の解説サイトです。
分かりやすい口語訳の解説に歌枕や歌碑などの写真なども添えて、
初心者の方はもちろん多くの万葉集愛好家の方に楽しんでいただきたく思います。
(解説:黒路よしひろ)
令和は万葉集巻五、
梅花の歌三十二首の序文、
「初春の令月にして気淑く風和ぎ、
梅は鏡前の粉を披き、
蘭(らん)は珮(はい)後の香を薫らす」
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梅花(うめのはな)の歌三十二首并 (あわ) せて序
天平二年正月十三日に、
師(そち)の老(おきな)の宅(いへ)に萃(あつ)まりて、
宴会を申(ひら)く。
時に、初春(しよしゆん)の令月(れいげつ)にして、
気淑(よ)く風和(やはら)ぎ、
梅は鏡前(きやうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、
蘭(らん)は珮後(はいご)の香(かう)を薫(かをら)す。
加之(しかのみにあらず)、
曙(あけぼの)の嶺に雲移り、
松は羅(うすもの)を掛けて蓋(きにがさ)を傾け、
夕の岫(くき)に霧結び、
鳥はうすものに封(こ)めらえて林に迷(まと)ふ。
庭には新蝶(しんてふ)舞ひ、
空には故雁(こがん)帰る。
ここに天を蓋(きにがさ)とし、
地を座(しきゐ) とし、
膝を促(ちかづ)け觴(かづき)を飛ばす。
言(こと)を一室の裏(うら)に忘れ、
衿(えり)を煙霞の外に開く。
淡然(たんぜん)と自(みづか)ら放(ひしきまま)にし、
快然と自(みづか)ら足る。
若し翰苑(かんゑん)にあらずは、
何を以(も)ちてか情(こころ)を述※1(の)べむ。
詩に落梅の篇を紀(しる)す。
古(いにしへ)と今(いま)とそれ何そ異(こと)ならむ。
宜(よろ)しく園の梅を賦(ふ)して聊(いささ)かに短詠(たんえい)を成すべし。
天平二年正月十三日に、
大宰師の大伴旅人の邸宅に集まりて、
宴会を開く。
時に、
初春の好き月にして、
空気はよく風は爽やかに、
梅は鏡の前の美女が装う白粉のように開き、
蘭は身を飾った香のように薫っている。
のみにあらず、
明け方の嶺には雲が移り動き、
松は薄絹のような雲を掛けてきぬがさを傾け、
山のくぼみには霧がわだかまり、
鳥は薄霧に封じ込められて林に迷っている。
庭には蝶が舞ひ、
空には年を越した雁が帰ろうと飛んでいる。
ここに天をきぬがさとし、
地を座として、
膝を近づけ酒を交わす。
人々は言葉を一室の裏に忘れ、
胸襟を煙霞の外に開きあっている。
淡然と自らの心のままに振る舞い、
快くそれぞれがら満ち足りている。
これを文筆にするのでなければ、
どのようにして心を表現しよう。
中国にも多くの落梅の詩がある。
いにしへと現在と何の違いがあろう。
よろしく園の梅を詠んで
いささの短詠を作ろうではないか。
michio😀
思い起こすほどに 遠くに彷徨う 記憶かな
令和で 打ち止め 我が命
失敗重の 人生も 意外と 楽し 思い出模様
昭和 平成 令和 よくぞ 生きし 三世代
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